2024年6月13日、Mrs.GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)は前日に公開した新曲「コロンブス」のMVを、歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたとして公開停止にすることを発表しました。
公開停止になったMVはどのようなもので、なぜ批判を浴びてしまったのでしょうか?
公開停止になったミセス「コロンブス」のMVはこちら
こちらがわずか一日で公開停止となってしまった「コロンブス」のMVです。
ミセスのコロンブス。
— キシリ塔 (@xylitwo) June 13, 2024
普通に曲は悪くないしMV作った人が悪い、ミセス悪くないだろと思ってたけど、そもそもMV作ったのがボーカルの大森元貴だと聞いて感情が消失した。 https://t.co/smeStNJHZl
現在はビデオの代わりにこちらの卵が表示されていますよ
これはこれでかわいいです!
ミセスのMV「コロンブス炎上炎上した理由は?
コロンブスについて以前は世界史で「大航海時代にアメリカ大陸を発見した冒険家」と習った人も多いかと思いますが、近年ではコロンブスは先住民虐殺や奴隷制度を導入したとして侵略者・植民地主義者として問題視されています。
新大陸を発見したのではなく、そこにはコロンブスが来る以前から原住民が暮らしていました。
原住民がコロンブスたちを歓迎するなど友好的で武装していなかったのをいいことに、次第に理不尽な物々交換を行ったり終いには虐殺を行い、抵抗できなくなった原住民を奴隷としてスペインに連れて行ったそうです。
今回のミセスのMVの問題シーンの一例
- 原住民を猿のように表現
- 原住民が歓迎してくれた場面をホームパーティーのシーンで表現
- その後奴隷として支配していった過程をピアノを教えたり、人力車を引かせたりする場面で表現
それらの理由から、「コロンブス」のMVが歴史的問題点を無視しており、歴史認識が不足しているとして多くの批判を受けることになったのです。
ミセス 大森元貴が謝罪
ミセスの大森大輝さんは公式サイトで謝罪文を発表しています。
決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。
ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております。
この度は本当に申し訳ございませんでした。
以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます。
Mrs. GREEN APPLE 大森元貴 (公式サイトより一部抜粋)
これに対してアーティスト本人から早々に謝罪があったことや公開停止を迅速に決めたことなどを評価する声が多く上がっています。
レーベル側の謝罪文だけで無く、アーティスト本人からここまで細かく経緯とお詫びが、このスピード感でなされたのは凄いことだと思います。
指摘に対して速やかに反応し、対応したのは良い対応だと思う。
この説明も原因と理由をちゃんと話しており誠実さが表れていると思いました。 表現者として歌詞や映像を作るのは大変だと思いますが、才能は素晴らしいと思うので、頑張って欲しいと思います。
まとめ
今回新曲のMVが残念な形で炎上してしまったMrs. GREEN APPLEですが、意図的に差別的な映像や侵略者・虐殺者を肯定するつもりがあったわけではないようなので、この経験を生かしてこれからはみんなに喜んでもらえる作品を作っていってほしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!