法務大臣や外務大臣を歴任し次の総理大臣候補として注目を集めている上川陽子外務大臣。
英語が堪能で積極的な外交姿勢が評価されていますが、どのような経歴を経てきた方なのでしょうか。
静岡市で育った学生時代から外務大臣として活躍されるまでを追ってご紹介します。
上川陽子議員のプロフィール
生年月日 | 1953年3月1日 |
年齢 | 71歳(2024年3月時点) |
出生地 | 静岡県静岡市 |
趣味 | 合気道、日本舞踊、ラジオ体操、合唱、グラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフなどのニュースポーツ、神輿担 |
好きな言葉 | 「鵬程万里」高く理想をかかげ、遠くを見つめるまなざしを忘れずに |
愛読書 | 司馬遼太郎「この国のかたち」「21世紀に生きる君たちへ」 |
上川陽子議員の学歴、経歴は?
上川陽子議員は現在静岡市大谷にご両親ご家族とともにお住まいとのことですが幼稚園は静岡市清水区の白百合幼稚園、小学校は静岡市葵区の横内小学校卒とのことなので何度か引っ越しをされているのかもしれませんね。
白百合幼稚園
白百合幼稚園は縦割り保育で年齢が上の子が年下のこの面倒を見る方式を取っている幼稚園です。
横内小学校
横内小学校は静岡市葵区にある市立の小学校です。
静岡雙葉中学校・高等学校
雙葉中学校・高等学校に進学。
雙葉中学校・高等学校は静岡市葵区にある私立の中高一貫の女子校で、偏差値は中学校が47。高等学校が56です。
静岡市のいわゆるお嬢様学校でカトリック系の学校であり、進学実績も高い高校です。
東京大学
上川陽子議員は東京大学教養学部教養学科(国際関係論専攻)に進学しています。
東京大学の文科三類の偏差値は73です。
三菱総合研究所
大学卒業後は三菱総合研究所に就職しています。
三菱総合研究所は日本最大のシンクタンクであり、政府や企業などからの調査・研究・コンサルティングの依頼を受け調査等を行なっています。
上川議員が就職した当時は、まだ女性の採用が限定的な時代だったため最初は事務職での採用だったそうですが、男女雇用機会均等の制定を受けて試験を受けて研究職に採用となりました。
この時に男女間の不平等さや悔しさを経験してるんですね。
この研究所では国際関係や経済政策などの分野の研究を行なったそうです。
ハーバード大学大学院
アメリカ合衆国のハーバード大学ケネディ・スクールに留学。
公共政策や行政管理などの分野で世界的に有名な大学院であるケネディ・スクールで上川議員は政治行政学修士を取得しています。
この留学時に上川議員は米国上院議員の政策立案スタッフを務め、大統領選挙運動にも参加するなどし、海外から日本を眺め、日本の政治の改革の必要性を痛感したことが政治を志すきっかけになったそうです。
政策コンサルティング会社設立
1988年株式会社グローバリンク総合研究所を設立
上川陽子議員政界進出と政界での経歴
1996年衆議院議員選挙初出馬
1996年第41回衆議院議員選挙に無所属で静岡1区選挙区から出馬しましたが落選。
2000年衆議院議員選挙初当選
2000年の第42回衆議院議員選挙で静岡1区選挙区から出馬し、初当選を果たします。
この時は自民党入党していましたが無所属での出馬でした。
2003年第43回衆議院議員選挙比例東海ブロックで復活当選
2004年自民党女性局長に就任
2005年第44回衆議院議員選挙で当選
第3次小泉改造内閣では総務大臣政務官に任命されました
2007年内閣府特命担当大臣に就任
2007年に第1次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画)に任命され、初入閣を果たします。
続く福田康夫内閣でも再任され、公文書管理担当大臣にも就任しました。
2014年法務大臣に就任
2014年10月に松島みどり法務大臣が辞任したことに伴い、法務大臣に任命され、7年ぶりに2度目の入閣を果たしました。
法務大臣の重要な仕事に死刑執行の命令があります。
人の命の行方を決定することにためらいを感じ執行を避ける大臣もいるなか、川上大臣は2018年7月にオウム真理教の教祖・麻原彰晃ら死刑囚13名の死刑執行を命令しています。
川上大臣は法務省が死刑執行を公表するようになった1998年11月以降に就任した法相では最多の死刑執行命令を行ないました。
特にオウム真理教関連の死刑執行は報復を恐れて執行をためらう大臣が多かった中での執行となりましたが、上川大臣は会見で
- 「慎重にも慎重な検討を重ねた上で、執行を命令した次第であります」。
- 「過去に例を見ない、そして今後、二度と起きてはならない極めて凶悪・重大なものであり、我が国のみならず諸外国の人々をも極度の恐怖に陥れ社会を震撼させた」
- 「被害者や家族が受けた恐怖、苦しみ、悲しみは想像を絶するものがある」
と刑の執行に至った理由を説明し、毅然とした姿勢で臨んでいます。
2023年外務大臣に就任
2023年9月に第二次岸田内閣が発足すると、外務大臣に任命されました。
上川外相は「女性・平和・安全保障」に力を入れており、この英語の頭文字を取る「WPS」外交をすすめています。
WPSとは、女性や女児の救済に加え、女性自身が指導的な立場で、紛争の予防や平和構築に主体的に参加することで、持続可能な平和の実現を求める外交姿勢とのことです。
就任以来、海外留学で培った英語力で積極的に外交をこなし、海外訪問の度に、自らセッティングして関連する要人会談を数多く取り組んでいます。
上川外務大臣が次の首相候補のひとりに
2024年1月20日、21日に行われたFNN世論調査で、次の首相にふさわしい人物について質問したところ、上川外務大臣は石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、河野太郎デジタル相、菅義偉前首相に次ぐ5番手挙げられたそうです。
派手なパフォーマンスとは無縁な地味な存在ではあるけれど堅実で実直な仕事ぶりが評価されているとのこと。
もし首相になれば初の女性総理大臣となりますね!
上川陽子外務大臣を麻生太郎副総裁が「おばさん」呼びに批判殺到
次期首相候補とも言われる上川陽子外務大臣ですが、麻生副総裁に名前を間違われながらも「大したもんだ」と評価されて話題となっています。
この間ニューヨークであったけど外交官の手を借りずに「私がやるからいい」って自分出会うべき人たちはどんどん予約を取っちゃう。あんな事できた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんですね。「ほ~、このおばさんやるね」とおもいました。
麻生副総理に名前を間違われたり、「あまりきれいとは思わない」と言われたりと世間では麻生副総裁に対して失礼だと批判が上がっていましたが、上川外務大臣本人は「昔はもっとひどいことを言われた」と笑って流したそうです。
上川外務大臣、カッコいいですね。
まとめ
外務大臣としてご活躍の上川外務大臣。日本の外から客観的に日本という国を眺め将来について考えた経験や女性として味わってきた苦悩など、日本のこれからの舵取りにふさわしい要素が備わっている方だなと感じました。
これからのご活躍が楽しみです。