2025年に開催予定の大阪・関西万博。
会場内に建設される8個のトイレ全てが、違うデザイナーによる豪華な「デザイナーズトイレ」を予定していて、一ケ所の建設に2億円かかるそうです。
トイレの建設に2億円の税金を使う必要があるのでしょうか?
2億円もかかるデザイナーズとはどういうものなのでしょうか?
2025大阪・関西万博のデザイナーズトイレが話題に
公式サイトによると、万博では若い世代の活躍・飛躍のきっかけとなるため、トイレ等の設計についてはデザインを募集しています。
最終的に8人の建築家が選ばれています。
担当建築士 | 契約状況 | |
トイレ1 | GROUP 一級建築士事務所 棗田 久美子 | 取止め・不調 |
トイレ2 | Studio mikke 一級建築士事務所 小林 広美 | 6293万3982円で契約 |
トイレ3 | 小俣裕亮建築設計事務所一級建築士事務所 小俣 裕亮 | 1億9228万円で契約 |
トイレ4 | 株式会社浜田晶則建築設計事務所 AHA一級建築士事務所 浜田 晶則 | 1億978万円で契約 |
トイレ5 | 米澤隆建築設計事務所 米澤 隆 | 取止め・不調 |
トイレ6 | KUMA&ELSA一級建築士事務所 隈 翔平 | 1億8243万5000円で契約 |
トイレ7 | HIGASHIYAMA STUDIO + farm + 株式会社NOD 鈴木 淳平、村部 塁、溝端 友輔 | 1億1012万1000円で契約 |
トイレ8 | 斎藤信吾建築設計事務所 斎藤 信吾 | 取止め・不調 |
2025大阪・関西万博のデザイナーズトイレへのネットの反応「税金の無駄遣い」
SNSでは「贅沢すぎる」「税金の無駄遣いだ」との声が続出しています。
特に2024年1月1日の能登半島地震では、いまだ避難所で不自由な生活を送っている人が多いだけに、
国民感情として「お金を使うところが違うのではないか!」「被災地のために使ってほしい!」との思いがあります。
【画像】デザイナーズトイレとはどういうものなのか?
東京都渋谷区では「THE TOKYO TOILET」と銘打って2020年8月5日を皮切りに、世界的クリエイターによるこれまでのイメージを覆す公共トイレが誕生しています。
現在までに17箇所にデザイナーズトイレが建設されています。以下に一例の画像をお載せします。
このTTTプロジェクトは日本財団が『トイレは、社会や企業の在り方を映し出す「鏡」』であると考え、「公共トイレから多様性や思いやりのある社会をつくっていく」という目的のために行われています。
費用は17箇所で17億円くらいとのことなので1個のトイレあたり1億円くらいの建設費がかかっています。
しかし、このプロジェクトが万博と大きく異なるのは「資金の提供」をTTTプロジェクトの発案者である株式会社 ファーストリテイリング 取締役である柳井康治さんが行なっており、
日本財団が渋谷区の協力を得て公共トイレを区内17カ所に設置・寄付し、2023年までは同財団も維持管理に関わっているという点です。
税金ではないというところが大きな違いですね!
被災地の仮設トイレは1ヶ月レンタルに3万~7万
能登半島地震の被災地ではいまだ十分なトイレ等のない劣悪な環境で過ごしている被災者の方が大勢います。
「日本」という国で見た時、お金やエネルギーをかける場所は万博のトイレではないのでは?と大阪府民でなくても思ってしまいますよね。
被災地に設置してある仮設トイレを1ヶ月設置するためのレンタル費用は3万から7万とのことです。
8箇所×2億円=16億円あったら仮設トイレは8万円のいいものだとしても2万個も被災地に設置できます!
1ヶ所2億円のトイレを建設するなら被災地の仮設トイレをもっと充実させてほしいですね!
まとめ
何かと物議を醸しだしている大阪・関西万博ですが、主催者側だけが暴走せずにきちんと民意を聞いて反映してほしいですね!せっかくやるのだから多くの人が納得でき、満足できるものになればいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。