大阪万博でのブルーインパルスの展示飛行が明日に迫りましたが、天気予報はあいにくの雨。
雨の場合、ブルーインパルスの飛行は中止になってしまうのでしょうか?
気になったので調べてみました!
大阪万博ブルーインパルスは雨だとどうなる?

多少の雨でも飛行可能
雲底と視程で実施が決まる
発雷の可能性があるときは中止
ブルーインパルスは多少の雨でも飛行可能です。
というのもブルーインパルスが飛べるかを決めるのは雨の量ではなく、雲の下面の高さ(雲底・シーリング)とどれだけ遠くを見通せるか(視程)だからです。
ブルーインパルスが編隊飛行を行う場合、僚機は隊長機である一番機を目で確認しながら相対的な位置を調整して適切なポジションを維持しています。
視程が悪化して隊長機が見えなくなると隊列が組めなくなり、最悪の場合空中接触、空中衝突の危険性が出てしまうのですね。
そのため、ブルーインパルスでは「区分」を設け、気象条件によって行える演目をあらかじめ設定しています。
とはいえ、降雨量は実施判断の決め手にはならなくても、雨が降るということは重い雨雲が空にあるということなので、実施は難しくなりそうです。
また、雷が近づいていても中止になります。

明日せめて小雨で見通しがいいといいね!
ブルーインパルス気象条件とアクロバット可能区分


区分 | シーリング(雲の高さ) | 視程 | 飛行内容 |
第1区分 | 10000フィート以上 | 8km以上 | フルショー |
第2区分 | 8000フィート以上 | 8km以上 | 8の字が縦でなく横になる |
第3区分 | 6000フィート以上 | 8km以上 | 垂直系ができなくなる |
第4区分 | 4000フィート以上 | 8km以上 | 水平系の中の限られた種目 |
航過飛行のみ | 2500フィート以上 | 5km以上 | 編隊飛行 |
実施不可 | 2500フ ィート未満 | ー |
晴れ間が覗いていても、空に雲が散らばった状態だと飛ぶ範囲で一番低い雲が基準になります。
飛行中でも気象条件の変更に従って、隊長の判断によって演目の変更が行われるそうですよ。
去年の小松航空祭は土砂降りだったようですが、偵察機が一機飛んだそうです。
小雨で雲がそんなに低くなくて視界も悪くなければ、 アクロバットは無理だったとしても、 編隊を組んでスモークをだして飛んでくれたりはしてくれることが多いようなので期待しましょう!



天気ばかりはどうしようもないけど、見たいねぇ。



安全第一だからね
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ブルーインパルス 気象条件はどうやって調べている?


航空自衛隊には「気象隊」が存在し、展示飛行に向かう約2日前から風向風速、視程(見通し距離)及びシーリング(雲の高さ)がどのような状況か、どこまで悪化するかを予報し、気象ブリーフィングで飛行隊に伝えています。
また、大阪の気象状況だけでなく、離着陸する飛行場や天気急変時に向かう代替飛行場の気象条件も条件を満たさないと飛べないそうです。
ブルーインパルスが飛ぶためには多くの人がかかわっているのですね!
当日の実施判断はどこで確認できる?
ブルーインパルスの実施判断は、当日朝のブリーフィングやその後の気象の変化の状況により、朝のうちに実施の可否は発表され、実施される場合の演目の内容は最終的には隊長判断になるようです。
発表は大阪・関西万博の公式ホームページや航空自衛隊のホームページで確認しましょう。
大阪・関西万博公式ブログ:https://www.expo2025.or.jp/officialblog/
大阪・関西万博公式X:https://x.com/expo2025_japan
大阪・関西万博公式インスタ:https://www.instagram.com/expo2025japan/
大阪・関西万博公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCD6DI0GaY8v60mh9HfzGZMQ
航空自衛隊ホームページ:https://www.mod.go.jp/asdf/



